ここは死海のほとり

それはなんて青春な場所。
塩濃い目。
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理由のわからない不幸。
これから、ここで非常に暗い話をします。


ここしばらく体調の悪い日が続いています。三半規管のバランスが悪いようで、立ちくらみやめまいが多く、車酔いがいつもより激しい。
家でじっとしていればたいしたこともないのですが、ライブとかは、正直しんどいです。
そんなときに、実家に帰らねばならない用事が立て続けにおこり、うんうん唸りながらの片道3時間。
楽しい予定ならばいざ知らず、そのどれもが葬式に絡む里帰りであることが致命的です。正直、精神的にかなりきついです。

不幸にもいろいろな程度があります。
直近の週末に起きた不幸は、最悪なものでした。
死んでしまったのが、友人であり、友人の夫でもある人だったからです。同世代です。
死因が急病みたいなもので、予期できず、ただひたすら驚くばかりです。いまだに驚いている感じです。

彼には3人の幼い子供がいて、一番上の子が今年小学校に上がったばかりでした。一番下はまだ1歳そこそこです。
──まさにこれから、仕事も、家庭も、ますます充実していこう。──そういうときに、彼は逝ってしまった。
不本意だったでしょう。切なかったでしょう。悔しかったでしょう。
…逝った本人の心中。察するに、余りあります。

そして、その妻である友人の胸中は、同世代の女性として、推し量ることさえおそろしい。あんまりです。
元気そうだった夫が、ある日ふらりと病院に行き、1週間後に死んで帰ってくる。
悪夢以外の、何もんでもないでしょう。あんまりです。あまりにも、あんまりです。
何に対して怒ればいいのか、それさえもわからないじゃないですか。

どうして彼が死ななければいけなかったのか。
彼女が夫を、子供たちがお父さんを、どうしてこんなにも早くに失わなければならなかったのか。
今となっては、考えるだけ不毛なことかもしれない。でも、それを考える以外にどんな方法でこの状況に納得すればいいのかも私にはわからないのです。

人が必ず死ぬなんてことは端からわかってる。ただ、死に方や死に時ってあるでしょう。どう考えても、今じゃないと思うんだけど。
なんで、こんな若い、一家の大黒柱が、死ななければいけないのか。
なぜ、彼だったのか。なぜ、彼女の夫だったのか。
結局私は同じことをずっと考えている。

交通事故や病気、そういうものが原因で若い方がなくなるということは、日常茶飯事のように起きていることです。ニュースでも耳にすることです。
今回、自分のごく近いところでそのようなことが起き、今まで自分がそれらの出来事について感じていた気持ちの軽薄さを思い知り、吐き気がしました。
もちろん、ひどい話だと思って見ていました。不幸な出来事だと思って見ていました。
ただ、それは、所詮他人事だったってわけです。


死は、他人事ではないと、思い知った出来事でした。
それは、死ぬ側にしても、死なれる側にしてもです。

こんな話、もう嫌なんだわ。
人一人いなくなったことが、ほんとうに、つらい。

せめて、彼のご冥福を、お祈りするばかりです。

| そる。 | 雑記。 | 23:17 | comments(0) | - | -
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