ここは死海のほとり

それはなんて青春な場所。
塩濃い目。
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【THE YELLOW MONKEY】7/6 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016 大阪城ホール

ライブ自体久しぶり。最後に行ったのが2009年10月19日のユニコーンですから、6年と半年以上、生音から遠ざかっていました。
生活パターンが変化しているので、ライブの前の行動行程も以前とは別物。ライブに行くってどんなことかを、身体が忘れた状態でこの日を迎えました。

 

当日。開演時間には席に着くことができ、カウントダウンに参加。
直前まで全く別のことをしていたし、自宅から城ホールへのアクセスが良く移動時間が非常に短かいために、頭もライブモードにならない状態で会場に駆け込みましたが、このカウントダウンのおかげで、直前1分間での準備は「All Right」でございました。

 

残り1分を切ったところから立ち上がり、急速にライブの空気を思い出す頭の中。オーディエンスの興奮が伝播し、どんどん増幅して、00:00:00になった瞬間には、ここがどこかわからない、異次元の入口に立っている気分になりました。

 

私は、THE YELLOW MONKEYを生で見るのはこの日が初めてです。
大好きで大好きで。でも、地方に住んでいて、ライブに行く習慣や文化もなかった学生時代。私のどす黒くも美しい青春をぐちゃぐちゃに塗りつぶしたTHE YELLOW MONKEY。(この辺は別枠で書くので割愛します。)

 

「会いたい」。そうすべく、立場もお金も整ったときには、その4人はもはや一緒に演奏することのない状態になっていました。
だから、THE YELLOW MONKEYが再集結して、私がライブに行くことは、悲願にも似た、夢でした。信じられないけど、この日、私の夢が、かなった。

 

長くなった+セトリ含むので、追記隔離。

初生THE YELLOW MONKEY、開演。
幕は下りたままのステージから、『プライマル。』でスタート。
激しくはない曲なので、「ぎゃー!!」とはならないのですが、向こう側から淡々と刻まれるアニーのスネアに、緊張した心臓がぱんぱんたたかれているような感じ。ツアー初日の代々木が中継されたことが幸いして、ある程度の気持ちの準備はできていましたが、それはあくまでも「ある程度」。ひとつ叩かれるごとに決壊したダムから涙とか嗚咽があふれてきました。

 

長かった。でも、短かった気もする。
今、この瞬間、私は夢を見ているんじゃないか……。

 

そんな気持ちが、もう走馬灯ですよ、走馬灯(笑)。頭ん中、ぐっちゃぐちゃです。
完全に顔を覆って泣きたい気持ちでしたが、視界死守。絶対確保。吉井和哉がソロで初めてTHE YELLOW MONKEYの曲が演奏したときの教訓。私は絶対に目だけは覆わないようになりました。だから、見えてました。……幕ごしの4人(笑)。
理想は、幕が落ちる瞬間にあわせてテンション取り戻して、ガッツポーズ、だったんです。だって、どこで幕落ちるか知ってるから。でも、大サビも挟んで、曲調もあれだし、4人がバーンと現れた時には、若干落ち着きを取り戻したところにガツン、みたいな展開でしたね。自分でコントロールできなかった。

 

幕が落ちた瞬間。
もう、神々しくて、別の意味で目をそむけそうになりました。すごい輝きでした。スクリーンに4人がアップで並んだときには、……感無量。50前後のおっさんとは思えなんだね。ちがう生き物だった。年齢とか性別とか、カテゴライズされてなかった。

おんおんと4人の姿を拝み、「これ、困ったな〜、まともになれねぇなぁ」と思っていたら、一息入れて鳴ったのがエマの奏でる『楽園』のイントロでした。

 

「もったいないよ、ちゃんと見なくちゃ(必殺笑顔)」
という、エマの声が聞こえました。……いや、ほんとに。
「ギアは、こうやって……(必殺笑顔)」
私は反射的にクラッチを踏み込む。エマは私のぶらぶらの手をギアにあてがう。
「こうでしょ……(必殺笑顔)」

で、入ったギアは、……5速かよ!!!
そう、私の心のギアを切り替えたのは、吉井ではなく、エマでした。(お付き合いいただき、ありがとうございました)

私は吉井ソロのときに、遅まきながらエマに開眼したんですね。だから、エンジン全開のエマは生では拝めていなかったんです。
その衝撃ったらなかった。もう、なんか、すごいいろんなもんを振りまきながらギター弾くね、あの人。完全にノックアウトされた。エマから放出されるすごいものをめいっぱい浴びちゃって、序盤からおかしくなりました。
「おかしくなっちゃって、いいんだよ(必殺笑顔)」
とさえ、聞こえました。
この世にロックがあって、ギターがあって、そして、エマがいて、ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、私は幸せです。

 

この先は、おかげさまで断片的にしか覚えていません。セトリは各所で上がっていますので、そちらに委ねます。
3時間で想定して、私が聴きたかった曲のほとんどが演奏されました。漏れたのは『天国旅行』と『So Young』くらい。デビューから解散までの多くの曲からバランス良くセレクトされたセトリ。いろんな意見がありますけど、私には大満足クオリティーでした。
でも、冷静に考えてね、この日に『天国旅行』でエマのギターとか聴いてしまったら、おかしくなるでは済まなかったと思うので、なくてよかったのだと今では思う。……というか、冷静に考えて、このツアーでそこまで掘り下げなくていいんだろうなって、思う。それをする場は、また別にあるとわかったから。だって、もう、解散しないって吉井さん言いきった。だから、この日はいいの、『天国旅行』、なくて。

あと、1曲目が『プライマル。』でよかった。ライブの色の付いている曲をやられたら、もっと動揺しただろうし、変なテンションになってたと思う。ニュートラルな曲でよかったと思う。お勧めしたスタッフ、いいセンスしています。

もし、『SPARK』で吉井さんに「ようこそ……!(全部濁点つき)」なんて言われて幕落ちたら、初日なんてショック死する人いたと思うから、よかった思うわ。

 

セトリに話戻しますが、思い入れの深い曲、
『LOVERS ON BACKSTREET』『カナリヤ』『花吹雪』『WELCOME TO MY DOGHOUSE』『JAM』
生で聞いたら手振りやりたかった曲、
『ROCK STAR』『悲しきASIAN BOY』『Romantist Taste』
誰もが知ってて会場が盛り上がる曲、
『楽園』『球根』『SPARK』『バラ色の日々』『LOVE LOVE SHOW』『JAM』
まんべんなく出てきました。
復活待ってたファン目線の、アルバムからの曲やライブ定番が若干多めだったと思いますけど、私はその復活待ってたファンの一人なので、うれしかった。特に、序盤の
『ROCK STAR』『Chelsea Girl』『A HENな飴玉』『Tactics』『LOVERS ON BACKSTREET』『FINE FINE FINE』
の流れは、たまらんかった。私、アリーナでしたが、周囲はいろんなファン層が集まっていたので、この辺りでちょっと固まってる感があるのが、またおもしろかった。『楽園』から、次のシングルの『球根』の出現までの6曲、知らん人には長く感じられたことでしょうけども(笑)。

『ROCK STAR』は、相当に聞きたかったので、イントロの上がったり下がったりするギターのリフが鳴った瞬間、リアルガッツポーズ、からの「愛」「熱」「Feel! ROCK STAR!」で、まずこの日の願いがひとつ叶いました。
その次の『Chelsea Girl』は、ちょっと意外で驚いたのだけど、もしかして、きょうは「そういう」選曲でいくのか? そうなのか? そうなのか? と期待が膨らんだ瞬間でもありました。
続けてきた『A HENな飴玉』の「……Let's go!」で「やっぱそうか!!!」と吉井の変な目つきに射抜かれて、マニアックタイムが転がっていきます。
『LOVERS ON BACKSTREET』は、ほんとに初期の曲だから、ぐっときました。この曲の前にMCが入ったんですが、THE YELLOW MONKEYとして一番初めにできた曲だという話があり、これは、家族を失って娼婦になった女性の歌です。……THE YELLOW MONKEYらしいでしょ、みたいなことを言っていました。今思えば、THE YELLOW MONKEYのスタートダッシュ期をこの6曲でかいつまんで見せてくれていたんだなぁと感じます。

とっても遅い気付きでしたが、最後の「I Never Die」の連呼の辺りで、吉井さん見ながら「あぁ、これ、ロビンだ……」。

 

同行者はTHE YELLOW MONKEY初心者のロック好きの友人でした。このあたりの曲間で、「わからんのちゃう? 大丈夫?」と聞いたら、「わからない、けど平気。すごく楽しい! 超かっこいい!」って即答してくれたのが印象的でした。

 

『カナリヤ』で、当時のTHE YELLOW MONKEYと自分の状況を思い出してとても切なくなりました。生で聴きたいと切実に思っていたころで、でも当時私は大学生で、体育会の課外活動が忙しかったとき。とても「コンサート」なんて言えない状況でした。その合宿の夜に、MDウォークマンで『8』を大音量エンドレスリピートしていた、私。後輩にTHE YELLOW MONKEY好きが1人だけいて、「何が何でも『カナリヤ』だよね、この曲やばいよね……!」と言いながら、2人でイヤホンを奪いあいながら、毎晩、聞いていた。でも当時、クラブ内では「THE YELLOW MONKEY? なんか重いし……ださくない?」くらいの空気があって(笑)。「わからねぇやつらはひっこんでろ!」……とは言えず、2人で鬱々と、しかし嬉々として語り合う日が多かったことも思い出すのです。
まぁ、これに限らず、どの曲にも思い出がありすぎて、いちいち思いだしていたら進めないので、割愛しまくる。しかし、こういう部分からも、私、人生をTHE YELLOW MONKEYと一緒に過ごしてきたんだな、って、実感するのです。
そうやって一緒に人生が流れていて、THE YELLOW MONKEYにも時間が流れていて、ある日その時計がとまったように思っていたけれど、こうしてここに着地し、ああ、時計は止まっていなかったんだな、って思いなおした。とても一言では言い表せない過酷な時間が4人には流れたと思うし、私も人生の多くの転換期をこの15年で迎えた。彼らを待ってたみんなにそういう人生があって、清濁併せ飲むような季節があって……。でも、こうして、ここにいる、音楽が続いている、何の妥協もない、何の計算もない、自然な流れで、このステージにたどりついた。
不器用な吉井さんだから、正直な吉井さんだから、できた選択であり、人生だったのかな、って、思う。そして、THE YELLOW MONKEYとして吉井さんを包んでいた3人の、なんと人間の大きいことかと。人間できすぎですよ、この3人は。
これがベストだ。うまく言えないのだけど、ユニコーンのときとはまた違った感慨です。

 

『空の青と本当の気持ち』は、私にとってはエマ満喫タイムでした。常にギターをかき鳴らし続けるその姿すべてと、ときに陶酔しきってどっか青い空の向こうにいっちゃってるエマの顔が、もう、たまらなかったです。

そして、新曲『ALRIGHT』。ペンライトは私は買ってないです。だって、ださかったから。これこそがださいというのじゃないか(まぁ、そういうのもありなんだけど)。だから、その企画にはのらなかったけど、今回、唯一、皆が同じ時間軸で聴ける曲。曲前に再集結までのダイジェストみたいな細工のある映像が流れて。急に周りが座りだして驚いた。お約束の休憩タイム? みたいな部分なんですかね。私はこの日が今ツアー最初で最後だったからよくわからなかったけど、そうだったんだろうと思える。ちょうどいい間合いだったし。無理やり休憩するより、自然に息がつけてありがたかったな。……でもね、正直、私、ぜんぜん疲れなかったんだよな。立ちっぱなしはぜんぜん気にならなかった。これ、以外でした。ブランクあったからしんどいかと思ったけど、そうでもなかった。
色が付いてない曲って、ライブで聴くといいもんですね。今回のライブで、自分の中で色がついた。次にライブに行けることがあったら、きっと、このときのことを思い出すんだろうな。

 

ここから本編ラストまでは、正直あまり覚えていません(笑)。感想がないわけないんだけど、もう、ぐちゃぐちゃになってる。
でも、『SUCK OF LIFE』のメンバー紹介はなんとなく記憶してる。あと、エマと吉井の絡みも(笑)。気になっていたんだよね。最後のドームで、「私、髭のはえてる男の人、嫌いっ」とかいってお茶濁してからまずに終わって。(その台詞の後に無理やりせまろうとしたエマにぞくぞくしたことはここにメモしておきます)以来、どんなふうに50のオッサンが『SUCK OF LIFE』すんのかなと。……濃度としては中程度だったけど、やってくれた。終わった後の「……おわりました」は、初心者にもやさしいソフトなしめ方だった。いっつもやってたけどさ、ときには終わった後の離れ方とか、2人とも目が完全にいってるときとかあったから、あんなんされたら場合によってはどん引きする人もいるだろうし……。しらけないで、かつムードも壊さないでうまいことしめたなと思います。

最後の『悲しきASIAN BOY』、私の願いが、この曲にも詰まっていた。敬礼したい、敬礼したい、敬礼したい。電飾に向かって叫びたい、叫びたい、叫びたいって。それが、私の見てきたTHE YELLOW MONKEYのライブ映像の象徴的な一部分だったから。これの中にいた人たちがうらやましい。私もこの中にいたかった。でも、もうそれはかなわない夢のようなもので……。この夜、見事、果たされました。ありがとうございました。特効の爆発音と熱さに驚いた。敬礼した余韻はあれでぶっ飛んだ。でも、それでよかった。

事情ありまして、本編終わってすぐに厠に飛び込んだのですが、厠までの道のり、ステージに向かって集中している人、人、人、の間に1本できたモーゼの十戒の道を駆け抜けたとき、何とも言えない高揚感がありました。もちろん、アンコールには戻ってこなければならないわけで、非常にあせってはいたのだけど。
そんなことで高揚していたら、案の定、アンコールに間に合わず、戻ってきたらすでにイントロ真っ最中だった……。だから、イントロで吉井さんが「君と僕は……」のくだりを言ったのか、どう言ったのか、わからないのです。厠を飛び出して、アリーナへの扉を前に、ヒーセのベースが聞こえたときには、私は自分が女であることを呪いました。こんなときに、厠にいかねばならない、女であることを呪いました。でも、女でなければ、エマの放出しているあれはわからないわけで。……。


アンコールも、興奮状態でほとんど覚えちゃいませんが、『BRILLIANT WORLD』が聴けて、よかった。この曲は、きっと私だけじゃないと思うけど、悲しいポジションにあって。だけど、私はこの曲のPVがすごく好きで、メロディもとてもきれいだし、いい曲だと思っていたので、このポジションであることがとてももったいなく感じていた。……けど、きょう、この日をもって、そんなポジションはなくなっちまったからね! 名曲は名曲でいい。もう、最高でしたから。THE YELLOW MONKEY、めっちゃのびやかでした。もう、この曲聞いても、悲しくない!(根底にある切なさは、消えないけど……)よかった。ほんとうに。成仏してますよ、怨念は。


残る私の願い、『WELCOME TO MY DOGHOUSE』の「Welcome!」でガッツポーズをすることも果たされ、我が家の子守唄である『JAM』もきちんと聴けて、真っ赤な会場の一部になり、私は、会場を後にしました。日常の待つ、自宅に帰るべく。

 

帰り道、同行者と駅までを歩きましたが、言葉は多くありませんでした。悟ってか、友人もあまり多くを聞こうとしなかったのがうれしかった。

「よかった。ほんとうに、よかった。きょう、今、私、生きててほんとうによかった。生きてて、よかった……」

これが、嘘偽りない、直後の感想でした。

 

そして、日常に復帰すべく頑張る私を襲ったのは、強烈なエマの残り香。あの残り香が薄れるまで、私は日常には戻れなかった。今、ようやく、少し薄れてきて、一家庭人として、一社会人として、生活しています(笑)。

| そる。 | THE YELLOW MONKEY | 14:05 | comments(0) | - | -
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